トレーニングのチャンスは日常にゴロゴロ落ちてる
日本人は先進国の中でもトップクラスに痩せている民族とよく言われています。
健康で生きられる時間を長くとるために、太らない事は重要ですが、実際はどうなんでしょう?
1.日本人の肥満は意外と多い?
男:31.3%
女:20.6%
ほぼ横ばい推移ですが意外と多く感じませんか?
まあ、この調査の肥満の定義がBMI25以上なので筋骨隆々な方も含まれてしまっていますが。
そして、太っている男性が嫌いで太っている女性が好みの私としてはこの結果は残念でなりません。
2.運動で痩せるのはハードモード?
痩せるためにする事はシンプルです。
・無駄飯を食わない
・動く
かなり雑ですがこの2つです。
痩せるために運動するぜ!
って方が多いですが、トレーニングやランニングなどのカロリー消費は大して多くありません。
ランニングやトレーニングを1時間猛烈に頑張ったところで800kcal行けば上出来なレベルです。
800kcalは食べ物としたら炒飯ぐらいでしょうか。
ちなみに脂肪を1kg減らすのに必要なカロリーは7200kcalと言われています。
運動で痩せるってキツいんですね。
3.痩せたければNEATを増やせ!
じゃあ痩せるためにはどうしたらいいんだ⁉︎
人が1日に消費するカロリーの内訳はざっと3つに分けられます。
①基礎代謝:生命を維持する為に使うエネルギーで、若く身体の大きな人であれば多くなるもの。大体1200〜2000kcalほど
②食事誘発性熱産生:食べ物を食べる・消化吸収する際に使うカロリー。食事回数・種類・体質による個人差が大きいですが、大体200〜400kcalほど
そして
③NEAT(ニート)
NEAT(ニート)といっても働いてない若者の事ではありません。
NEATとは非運動性熱産生という、いわゆる家事・仕事・徒歩などの日常生活で消費するエネルギーの事です。
このNEATは個人差が大きく、少ない人と多い人では1000kcal以上の差があると言われています。
このNEATを増やす事がダイエットのコツかな〜と
4.現代人は大量のNEATを失った
現代人は家電・インターネットの発達、バリアフリー化などによりかなり多くのNEATを失いました。
ここ50年で失われたNEATは1000kcalほどになると言われています。
なので、我々現代人は積極的にこのNEATを増やす努力が必要なのでは、
例えば
エレベーター・エスカレーターは極力使わない 電車内では立つ 移動は早歩き 微妙な距離は自転車移動 毎日掃除をする
など
5.NEATを増やす事はトレーニングやエクササイズに匹敵する
マドリード工科大学の研究によると、太り気味の男女96名を対象に
①週3筋トレ
②週3ランニング
③週3筋トレ・ランニング
④毎日NEATを増やす事を意識して生活するだけ
の4グループに分け22週間観察した。
結果は4グループとも同じように体脂肪が減少し筋力が発達した https://www.physiology.org/doi/full/10.1152/japplphysiol.00928.2014?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org&rfr_dat=cr_pub%3Dpubmed
NEATを増やした生活は週3回運動するのと同じレベルの効果があるみたいです。
実際するハードルから考えて、ダイエットをする際はトレーニングをする前にまず、自分の日常生活の運動量を増やす事を実施した方がいいっぽいです。
僕も以前ダイエット希望でトレーニングを見させていただいていた方が、終了後電動自転車の電動MAXで帰っていったのを見てそう思いましたw
トレーニングのチャンスは日常にゴロゴロ落ちています。
痩せたい方はそのチャンスを全部拾うつもりで生活してみてはいかがでしょうか